2008年06月21日

経営者はなぜ迷うか(1)

経営者はなぜ迷うか(1)永年経営しているけど、
本当のところどうしたら業績がよくなるのか知りたい。

何か手を打たなくてはならないけど、
何をどうしたらいいかわからない。
お金もあまりかけられないし・・・

起業してみたけれど、なかなかお客様が集まらない。
どう手を打ったらいいんだろう?

経営者は悩んでいます。
いろいろと迷っています。


先日、菊池寛の「恩讐の彼方に」を読みました。
あの有名な「青の洞門」を禅海が掘った話を基に創作した小説です。

禅海は小説では了海となっていますが、
21年もの間(ものによって20~30年とまちまちですが)、
わき目もふらず槌を振るい、
約200間、だいたい350mの隧道を掘りきったのでした。

なぜ完成させることができたのか?

それは1槌1槌掘っていけば、
やがて反対側に抜けるということを確信していたからです。

掘っていけばいつか岩をぶち抜けるのは、
当たり前といえば当たり前です。
しかし、周囲の村人は、それは不可能なことと
決めてかっていました。
途中で2度ほど、これはひょっとして可能かもしれないと思い、
協力をしましたが、
ともに1年ほどで、やはり無謀だと諦めてしまいます。
村人の協力が本格化したのは半分ほど掘り進んだ時で、
3度目の正直となりました。
これらは何故なのでしょうか?

それは、対象が余りにも大きすぎて、
捉えどころがなく、
岩が有限であることが、
実感としてつかめなかったからでしょう。
硬い岩を350mも人力で掘り進めなくてはならないとなれば、
現代の私たちでもそれは難しいと思うでしょう。

でも、了海こと禅海は、
掘り進めば、いつかは掘り抜けることを確信していた。
いかに大きな岩でも、その全体を捉え、
その上で1つ1つコツコツと実行していったのです。
(長くなったので次の日記に続きます)



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