2009年04月09日

技術論=形あるものの弊害

技術論=形あるものの弊害またまた保坂和志さんの
「書きあぐねている人のための小説入門」から。

この本、技術論については、
最終章にやっと出てきます。
「小説というものがテクニックでないものによって
立ち上がるということがわかっ」たうえで、
テクニックに関して慎重に書いているのです。

その始めの方にこうありました。
テクニックというものは語りやすいものなので、
テクニックを知ると
そこだけ見てわかった気になってしまう。
それが技術論(=形あるもの)の弊害で、
「考える」ことをそこで止めてしまう。
だから、自分が語りやすいことを考えていると思ったら、
テクニックが生まれてきた元の時点
=語りがたいところまで
つねに立ち返るようにしなければならない。

これなどは、経営に関しても全く同じ。
形あるもの、見えるものは語りやすいため、
それでわかったつもりになっている社長が多い。
でも、大事なのはその元の時点、
形がなく、見えないために語りにくいところにあり、
必ずここから考えていくようにしなければ、
良い経営はできません。

経営とは極めて創造的な仕事である。
そう思います。


ところでこの本、中公文庫になってるんですね。
買ってこようかな。


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